ぶったぁ通信 2015年4月20日 101号

投稿者: | 2015年8月22日

「食堂ひとやすみ」オープンから一年に思う

中谷 勇一

昨年四月に、新世薬品㈱さんからのご行為により「食堂ひとやすみ」を始めることができました。そのころ食堂がある淡路夢舞台は、聖隷病院と新世薬品の建物があるだけで、土砂取り後の空き地が広がっていました。今、会社や社宅等の建設と、それにともなうライフラインや道路の工事が始まり、少しずつ周りの風景が変わって来ています。これから何年か先には一般の住宅も立ち、生活感があふれる町になるのではと期待しています。

一方、岩屋の商店街の中心だった食品店が倒産し、車の持たない人達にとっては不便さが生じています。近くにある「ぶったぁ花の店」も、前を通る人が減り寂しくなりました。 又、グループホームの土地を町の中に求めた時、都市計画の関係で車が入れない土地には建物はできないらしく、路地の多い我が町は高齢化と共にこれから一層空き家や空き地が増えてくるのだろう。過疎化と高齢化は“町の中に生活の場を求める”私達にとっても切実な問題なのかも知れません。

「第四回道の駅まつり」

十一月二十二日(土)

猫美術館のある道の駅・東浦ターミナルパークでありました。出店店舗十五店の一つが「ぶったぁ」です。
フリーマーケットもありました。ぜんざいの振舞・餅つき大会・フラダンス・地元パフォーマンス…。そして、中浜画伯による墨絵の実演と盛りだくさんでした。

「淡路島合同クリスマス」

十一月三十日(日)

洲本市にある淡路福音ルーテル教会であり、私達はお菓子と花の販売をさせていただきました。
当日は、ソプラノ歌手の田山博子さんの歌もありました。又、献金を「ぶったぁ」の活動に寄付していただきました。

「第六回淡路障害者自立支援の集い」
「第十回淡路市人権を考える集い」

十一月三十日(日)

淡路島で生まれた絵本「ふしぎなともだち」の視点“共に育ち合う”を考える集いで、淡路市立ふるさとセンターで行われました。
田島征彦「『ふしぎなともだち』を創って」と題した講演とシンポジウム「みんな『ふしぎなともだち』」がありました。

「なかよし学級」と交流

十二月二日(火)

午後三時から石屋小学校のプレイルームでありました。まず、それぞれがなんて呼んで欲しいかを書き、その後、全員が自己紹介をしました。
先生から、メンバーが小学校のエピソードも話してくれました。(懐かしい!)みんなで手話歌をし、震災の歌を歌い、最後にしたゲーム「大根抜き」は、百姓さんはなかなか抜けなくて悪戦苦闘をしていました。(ゲームを知らない人はなんのこちゃ?ですよネ)

「あわじ食を楽しもう二〇一四」

十二月十四日(日)

県立淡路佐野運動公園で行われました。「阪神タイガース現役選手による少年野球」の実施に合わせ、淡路島内の特産物等を紹介・販売することにより、地域のPRを図るのを目的に企画されています。
私達もお店を出し参加しました。

第八回サンタクロースマラソン」

十二月二十一日(日)

今年も、サンタクロースに扮して笑顔で洲本の街に繰り出そうと多目的広場に大勢の人達が集まりました。
「ぶったぁ」のメンバーの元気な宣誓の後、さぁ出発です。個々のペースで走ります。広場では花とお菓子の販売もしました。

すべてのいのちがいとおしい~ 李政美コンサート」

一月十八日(日)

「一・十七阪神淡路大震災二十年記念あの日を忘れない」
淡路市人権教育研究協議会北淡支部主催で、北淡センターで行われ、私達も十二名で参加しました。

「人形芝居(阿波木偶箱まわし)とトーク」で人権文化を楽しむ集い

一月三十一日(土)

淡路市人権教育研究協議会岩屋支部主催で、岩屋保健センターでありました。私達も参加し、お菓子も売らせていただきました。箱廻しは、芝居小屋や農村舞台で演じられた「絵本太閤記」や「傾城阿波の鳴門」などの人気外題を路傍で簡易に演じた大道芸だそうです。
メンバーも興味深そうに見ていました。

「淡路市人権シネマの集い」

二月二十八日(土)

淡路市立サンシャインホールで行われました。
上映に合わせ作業所のバザーもありました。映画は「ペコロスの母に会いに行く」で、介護喜劇映画で、原作者の漫画家岡野雄一さんのトークショーもありました。
又、二十六年度淡路市人権尊重標語・ポスター入賞者の表彰式もありました。

「第十八回あわじ耳の日の集い」

三月一日(日)

今年は、洲本市総合福祉会館「やまて会館」で行われ、バザー・聴力検査・手話芝居・講演などがありました。
講演者は大矢氏で、テーマは「手話言語条例の制定を~こんな条例がほしいなぁ~」でした。

「第五回淡路市社会福祉大会」
「第十回介護予防地域支援事業講演会」

三月七日(土)

地域でいきいきと暮らすためにと毎年サンシャインホールで行われています。
作業所の販売福祉功労者表彰・寸劇・永田久美子氏の講演「認知症になっても生き生きと暮らし続けるために」等がありました。

「 十五年度・関西シクロクロス 淡路メモリアル大会」

三月八日(日)

この大会は、同じ震災被災地である淡路島が東北のシクロ仲間への支援を目的としたチャリティーボランティアイベントであり、収益の一部を関西シクロ実行委員会を通じ東北シクロへ寄付を目的として開催します。私達はお菓子を売らせていただきました。

「ベイビー・ブー うたごえ喫茶音楽会」

三月十五日(土)

淡路市人権教育研究協議会主催でアソンブレボールで行われ、私達はお菓子の販売をしました。
高校三年生・花は咲く・明日があるさ・銀色の道…など、懐かしい曲が歌われ、なぜか「ぶったぁ」の若いメンバーものりのりでした。
歴代の淡路市人権教育研究協議会会長による5分間のスピーチもありました。

「もとまちハートミュージアム二〇一五~復興二十年、人つなぐ道~」

三月二十七日(金)~三十一日(火)

今年は三月二十八日(土)に参加し、神戸元町商店街にある「こうべまちづくり会館」前でお菓子の販売をしました。
障害者 アート作品展・コンサート・東日本大震災復興支援作業所バザール・ちんどんさんの練り歩き等々があり賑やかでした。

元気もちつき大会 ~震災復興二〇年~

一月十七日(土)

阪神淡路大震災から二十年の一月十七日(土)、私達は恒例の「元気もちつき大会」を「ぶったぁ花の店」などで行いました。
六十人位の人が参加してくれ、もち米七升分を近所の「かじた屋」さんで蒸してもらい、みんなでつきました。
できたてのお餅は、参加した人や道行く人に食べてもらいました。又、子餅二百個をメッセージと共にご近所に配りました。
当日の寄付金二万五百円は、震災地の障害者支援を続けている「ゆめ風基金」に送りました。

淡路花博二〇一五 花みどりフェア

三月二十一日~五月三十一日

私達「ぶったぁ福祉会」は期間中(水曜日を除く)、明石海峡公園淡路口の入場門を入った直ぐ右側でお店を出しています。
お花・お菓子(カップケーキとクッキー)・さをり織り・おもちゃ等の販売をしています。
又、来場者の方々に楽しんでいただくために無料のゲーム(輪投げ)もしています。
公園はいろんな花が咲き、見所もいっぱいです。春のポカポカ天気に誘われて来て下さい。

「ぶったぁ一日旅行 倉敷美観地区」

二月二十五日(水)

今年度の「ぶったぁ一日旅行」は大型バスを一台貸り、岡山県にある「倉敷美観地区」に行って来ました。

倉敷は、一九七九年(昭和五十四年)、国(文部大臣)により十三.五ヘクタールの地区が「重要伝統的建造物群保存地区」として選定。
一九九八年(平成十年)重要伝統的建造物群保存地区の追加選定により選定区域を十五ヘクタールに拡大。
二〇〇〇年(平成十二年)「倉敷市美観地区景観条例」が制定されたそうです。
そんな倉敷を「ぶったぁ」の仲間達が七つのグループに分かれて散策しました。
倉敷川の両岸の建築物を見たりしながら歩きました。映画?の撮影をしていましたが、後始末の砂ぼこりが凄かったです。お昼の食事はどこもいっぱいで、探すのに苦労をしたそうです。
各グループは一体どこを回っていたのかわかりませんが、それぞれ楽しんだそうです。
楽しみだったお土産も買い帰路につきました。

「ぶったぁクリスマス会」

十二月二十三日(火)

今年の「ぶったぁクリスマス会」は、「みんなの家」ではなく「食堂ひとやすみ」で行い、六十名の参加がありました。
総合司会はメンバーの尼崎良一さんで、「ぶったぁ」では最強の司会者と言われています。
初めの挨拶は理事の永井牧師さんで、クリスマスにまつわるお話をしてくれました。

ボランティアグループ「ぴょんぴょん」の紙芝居とハンドベルの演奏、園芸福祉でお世話になっている今村さんのオカリナ演奏、メンバーの歌が続きます。
お昼は、オニギリ・焼きそば・唐揚げ等々。
シフォンケーキにコーヒーも出ました。お昼からは、職員の古市が編み出した?ゲームに大いに盛り上がり、最後にサンタさんの登場があり豪華な?プレゼントがありました。

≪ピープルファーストの活動≫

十二月二十七日(土)~コミスタ神戸にて

「兵庫ピープルファスト会議と忘年会」があり、 「ぶったぁ」から六名が参加しました。話し合ったのは、「第二十一回ピープルファスト大会in兵庫」についてです。

  1. 実行委員長を決める
  2. スローガンを決める。
  3. やりたいことを話そう!などです。

実行委員長は桜田さん、副実行委員長に本田さんが決まりました。

一月三十一日(土)~コミスタ神戸にて

「第二十一回ピープルファスト大会in兵庫」に向けての全国実行委員会がコミスタ神戸であり、「ぶったぁ」からは5名が参加しました。実行委員長の桜田さんの司会で始まりました。
趣意書については
「十三万人の仲間が閉じ込められている。入所施設や人権をもう少し入れた方が良い。」
「年金や保護が減っていることの改善。」
「震災の時、家が壊れ施設に入れられ怖かった。当事者が自分たちで声を上げ戦っていこう。」
等々の発言がありました。

ポスターは二月二十七日までに郵便かネットで事務局に送る。
今後の実行委員会については、
「今日参加できなかった人も入れる。」
「ジャパンのつながりで徳島にも声をかける。」
「参加人数は格ブロックで何人かを決める。」
等々の意見が出ました。
次回の全国実行委員会は三月二十八日(土)十三時からに決まりました。

三月二十八日(土)~あすてっぷKOBEにて

「第二十一回ピープルファスト全国大会in兵庫」に向けての全国実行委員会が「あすてっぷKOBE」であり、「ぶったぁ」から四名が参加しました。
討議内容は、役員追加報告と議決権について。趣意書と大会テーマについて。ポスターのイラストについて。全体会の内容についてなどでした。

四月四日(土)~神戸市心身障害者センターにて

神戸市心身障害者センターであり、「ぶったぁ」から七名が参加しました。
会議は、兵庫で行うピープル全国大会と、兵庫の活動についての年間のスケジュールについて話し合いました。
会議が終ってから、みんなで歩いて湊川公園に移動し、花見をしました。
雨の心配がありましたが、ラッキーにも晴れて桜もきれいでした。

「ぶったぁ」へ見学と交流に来てくれました

三月十七日(火)

「地域活動支援センターいちばん星」から二十名の人達が「ぶったぁ」に見学に来てくれました。
「いちばん星」は、南あわじ市にあります。
平成十五年十月に、障害者の家族会を中心とした任意団体「地域交流サロンいちばん星」を設立。
平成二十年四月に特定非営利活動法人「いちばん星」を設立。平成二十一年四月に、小規模作業所から地域活動支援センターに移行したそうです。
『だれもが安心して暮らせる社会の実現をめざして! 』日々の活動をしています。
同じNPO法人で喫茶店もやっている事もあり、私達が食堂を始める時に見学をさせていただきました。

三月二十三日(月)

「淡路市の7福祉しせつ巡りツアー」は、『淡路市社会福祉協議会が呼びかけ、淡路市にあっても、普段訪れる機会の少ない福祉施設を中心に七つの施設を人権や福祉に興味のある市民の人達とともにめぐり、新たな気づきを得る機会とする。』ことを目的に二十一名の方々が「ぶったぁ」に来てくれました。
「みんなの家」で交流を持ち、メンバーの紹介をしながら「ぶったぁ」の歴史を話しました。
この後、食堂「ひとやすみ」に寄ってくれました。

障害者の地域生活を支援する事業所連絡会

【経過】

各事業所は現状の活動に加え運営の部分で事務が増え、多忙な日々を過ごしているのではないでしょうか。
このような状況の中で、各事業所間で連携をする余裕がなくなったり、制度・行政の監視ができないために制度が良からぬ方向へ進んでいても止められないのではないかと懸念されています。
これらを問題視して、かつて小規模作業所等で培われた事業所間のネットワークを再構築し、その上で、置かれている状況をお互い再確認し、今後行政に対し提言・要望していくための情報の取得あるいは共有、運営上の悩み解決や資質向上のための勉強会など「ネットワークの場」を持つことを目指して、二〇一四年二月、兵庫県各地域(神戸・阪神・播磨・淡路)の有志の事業所が集まり、障害者の地域生活を支援する事業所連絡会」が組織されました。

【目的】

障害者の地域生活を保障する障害者サービス事業所が、情報交換、意見交換を行い、事業経営上の課題等を共有化しつつ連携して恒常的に課題解決に取り組むことにより、障害者の地域生活を支える基盤サービスである障害者福祉サービス事業が本来の趣旨に沿った高い質及び必要な量のサービスが提供されることを目的としてこの連絡会を設置する。

  • 事務局はNPO法人「拓人こうべ」
  • 代表は松村敏明(社会福祉法人えんぴつの家)。

〈この間事業所連絡会主催の交流会が二回行われました。〉

◆二〇一四年十一月三十日(日)
「第二回地域生活を支援する事業所交流会」神戸市総合福祉センター
◆二〇一五年三月十五日(日)
「第三回地域生活を支援する事業所交流会」新長田勤労センター

どちらも四十名近くの参加があり、

  1. 訪問系事業(ホームヘルプ・ガイドヘルプ)
  2. グループホーム
  3. 通所系事業
  4. 事業経営~会計・労務管理など

四つの分科会に分かれて話し合いをもちました。
それぞれの分科会で、いろんな課題が出ていました。
「ぶったぁ」の抱えている弱点や問題点と共通するところがたくさんあります。
参加する中で解決策になるヒントが見つかれば…と期待しています。

第二回食生活向上委員会報告

中谷秀子

『糖尿病をもって暮らすメンバーをどう支援するか』

前回お招きした、淡路市の栄養士、川上さんをお迎えして、二回目の研修を開催しました。

現在、グループホームに暮らす利用者の中には、重い糖尿病から様々な診療科を受診している方々がいます。
インスリンや、何種類もの薬を服用していますが、何といっても大切なことは食生活です。
そのためにも、栄養士さんから、具体的な対応策を学んでいくことが重要です。

早朝の極度な低血糖から、大学病院に検査入院した方は、退院後、腎臓機能に重点を置いた食事の指導をしていただきました。
塩分やたんぱく質を減らすために、食パンから米飯への移行を試み、昼食には、減塩、糖尿病に対応する注文弁当に切り替えました。

グループホームは、彼らの生命を守る住まいになっていることを私たち職員は、常に痛感してます。

【会費・カンパありがとうございます】

(敬称略)

寄付金

淡路キリスト教連合会・長濱明美・中村クリニック・
岩屋教会・岩屋キリスト教会・栗山千代子・藪淵・
永井美和子・井上弘子

賛助会員

山本妙・濱野愛子・松田和義・長濱明美・川口みどり・
藤岡恵里子・比良妙子・湯浅富美子・中島重義・菅美香・
藪淵・永井美和子・川端正男・仲野・㈱オカダ総建材木・
富永清子・藤井康文・井上弘子

正会員

東根千恵・藤井康文・小南公子・五百蔵聡・永井満・
隅田由紀子

~ご協力ありがとうございました~